こどもの頭痛について
お子さんが「あたまが痛い」と訴えると、保護者のかたもご心配かと思います。
脳腫瘍、くも膜下出血、髄膜炎のように命にかかわるような重大な疾患が原因であることもありますが、一過性で軽快するものがほとんどです。
一方、繰り返す頭痛で苦しんでいたり、慢性的に頭痛があり学校生活や日常生活に支障を来していたりするお子さんも少なからずいらっしゃいます。
頭痛は必ずしも“脳”の病気とは限らず、むしろ脳以外のからだの症状であったり、精神的な要因がからんだりすることが多くみられます。
頭痛が慢性化すると一般的な鎮痛剤が効きにくくなり、使用頻度が増えてますます頭痛が治りにくくなることがあります。このような場合は頭痛が起こりやすい状況を避ける生活改善や予防薬の使用が必要です。

主な頭痛の原因
- 頻度が高く、一過性で軽快するもの
- 頻度は低いが、重大な疾患
- 反復性・慢性の経過をとるもの
感染症(インフルエンザ、急性副鼻腔炎)、熱中症、軽度の頭部打撲など
脳腫瘍、くも膜下出血、髄膜炎
片頭痛、緊張型頭痛
片頭痛 | 緊張型頭痛 | |
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症状 | ずきんずきん | ぎゅー |
場所 | こめかみ・前頭部 | 後頭部 |
持続時間 | 数時間 | 数時間~数日 |
嘔気・嘔吐 | 伴う | 伴わない |
光・音・においに敏感 | あり | なし |
頭痛でお困りの方は、小児科へご相談ください。その後、専門医師の受診ができます。(予約制)生活習慣も含めて一緒に対応を考えましょう。