未承認薬(ケナコルト−A筋注眼科用)の使用に関する情報公開
実施内容 | 硝子体手術時の硝子体可視化としてのケナコルト−A®筋注用関節腔内用水懸注の使用 |
使用する医薬品の名称 |
ケナコルト−A®筋注用関節腔内用水懸注 |
対象患者 | 硝子体手術を受けられる患者様 |
委員会承認 | 2024/6/20 倫理委員会、薬事審議委員会、医療安全委員会 |
実施期間 | 承認日~マキュエイド®眼注用40mgが安定供給されるまで |
目的・概要 | 硝子体手術を行う場合に、治癒率向上を目的に硝子体を可視化する処置が必須となります。硝子体は透明のゲル状の組織であり、可視化して切除を行います。 本来は、硝子体可視化を目的に「マキュエイド®眼注用40㎎」を使用しますが、メーカーの諸事情により出荷停止となっているため、「マキュエイド®眼注用40㎎」の発売以前に使用されていた「ケナコルト-A®筋注用関節腔内用水懸注40㎎/1mL」を代替使用します。 |
予想される 不利益と対策 |
感染性眼内炎、白内障、眼圧上昇、無菌性眼内炎といった合併症が懸念されます。対策としては診察頻度を増やし厳重に経過観察を行い、診断が確定した際は迅速に治療を行います。治療は点眼治療強化、内服治療、場合によっては再手術を行います。また無菌性眼内炎に関してはケナコルト−A®筋注用関節腔内用水懸注の保存剤が関与していると報告されているため使用前に可能な限り保存剤を除去して、無菌性眼内炎の発生対策を行います。 |
副作用が生じた場合の医療費 | 本製剤が原因となって予測しなかった重篤な副作用などの健康被害が生じた場合は、通常の診療と同様に適切に対処いたします。その際、医療費は患者さんが加入している健康保険の適応となります。ただし、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。 |
その他 | 本件について同意をいただけない場合やお問い合わせなどありましたら、主治医もしくは薬剤科へお申し出ください。 |
問い合わせ先 | 医療法人社団 東光会 西東京中央総合病院 住所:東京都西東京市芝久保町2-4-19 電話:042-464-1511(代表)眼科 |