こんにちは。
内科の吉武です。
天高く馬肥ゆる秋ですね。
昔中国では、北方の騎馬民族のが収穫の秋になると大挙して略奪にやってきたので、前漢の趙充国はそれを見抜き、「馬が肥ゆる秋には必ず事変が起きる、今年もその季節がやってきた」と、警戒の言葉として使ったそうです。
今では秋の季節の素晴らしさを表現する為に使いますが、血糖が気になる方は収穫の季節には美味しいものに十分警戒して下さいね。
さて、血糖値ってそもそも何なのでしょう。
食べた栄養が腸から吸収されて一部が糖になり体を巡ります。
また、寝ている間などは、肝臓に蓄えられた糖が血液に放出されています。
糖は食事をした時も、食べていない時も、常に血液中に流れていき、活動する為のエネルギー源となるのです。
血糖値は細胞で消費したり蓄えたり蓄えを放出したりして、常に100mg/dl程度に調節されています。
薬などの影響で血糖が下がり過ぎたら脳が働けなくなってぼんやりしたり意識を失うこともあります。
逆に血糖が高すぎると糖が尿にあふれ出して尿の回数が増えたり、酷いと体重が減ってきたりします。
そしてこの血糖が高い状態が糖尿病という事になります。
次回はなぜ糖尿病になるのか書いてみようと思います。