ロボット手術センター
当院では、2025年11月に西東京市初となる「ダビンチ」(手術支援ロボット)を導入、同時に「ロボット手術センター」を開設します。
私たちはこれまで、「病気を根絶し、患者さんの負担を最小限に抑え、生活の質(QOL)を高める医療」の提供に尽力して参りました。今回のロボット手術センター開設は、その理念をさらに追求するための新たな挑戦です。
当センターでは、複数の診療科医師・看護師・臨床工学技士等が多職種間で密に連携をとり、横のつながりを強化したチーム医療で患者さんの治療にあたります。現在、当センターには豊富な手術経験を有するロボット手術指導医が2名在籍しております。そのうちの一人である私は、2014年に前職のがん研有明病院でロボット手術を開始し、約500例のロボット手術実績を積み重ねてきました。この経験を基に、近隣の患者さんに安心して高度な医療を提供できるよう邁進する所存であります。
今後も当院は、引き続き、患者さんお一人お一人の病状と人生に深く寄り添い、地域医療への広く深い貢献をお約束いたします。ロボット手術に関するご質問やご相談がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
~西東京市内で初となる「ダビンチX(da Vinci X)」を導入~
~低侵襲な手術支援ロボットで、身体負担軽減と早期回復を実現~
患者さんの身体的負担を軽減する低侵襲の腹腔鏡下手術に、ロボットの手術支援機能を組み合わせたのが「ダビンチ」です。
泌尿器系や消化器系のがん手術は低侵襲手術が中心となってきています。ロボット支援手術は、その最たるものであり、標準治療へと移行しつつあります。現在、ロボット支援手術を導入する施設は全国で増加しています。
当院では、西東京市内で初となる「ダビンチX」(Intuitive Surgical社製/da Vinci X)を導入し、2025年11月より、泌尿器科(前立腺がん、膀胱がん、腎がん、腎盂尿管がん)消化器外科(大腸がん)で、手術を開始します。
「ダビンチX」の構成
「ダビンチX」は3つのユニットで構成されており、これまで不可能とされていた様々な角度から視野の確保ができ、鉗子の繊細かつ正確な動きで、多くの複雑な手術を低侵襲のもと実現します。
① ペイシェントカート | 術医の細かな手の動きを4本のアームが忠実に再現
医師の手の動きを繊細かつ正確に再現して手術を行います。ペイシェントカートの鉗子は人間のように関節があり、腹腔鏡下手術では不可能であった、まるで「手」のような動きを実現します。また、経験豊かな手術支援ロボットの認定医師が手術操作をするので、安心で安全な手術を実施することができます。


② サージョンコンソール | 術医が座る操縦席
医師がペイシェントカートの鉗子を操作する機械です。拡大された高解像度3D立体画像を見ながら両手で操作します。3D化により従来の腹腔鏡下手術と比べ、奥行きを読み取って鉗子を動かすことができるようになり、より正確かつ安全に手術を行うことができます。


③ ビジョンカート | スタッフが視認できる目の役割
「ダビンチX」を操作している医師以外のスタッフはビジョンカートのモニターを見て、
実際の細かな鉗子の動きや状況を全て把握することができます。スタッフ全員で術医をサポートし、安全性をより高めます。
「ダビンチX」5つのメリット
傷口が小さい - 痛みも出血も少ない -
腹部に6個程度の小さい穴を開けて鉗子を入れます。従来の手術のように腹部等を大きく切開する必要がありません。傷口が小さいので、痛みは軽減され、出血も少なく抑えられます。
回復が早い - 入院期間短縮と早期社会復帰 -
身体への負担が少ない分、術後の回復が早く、入院期間の短縮や早期社会復帰などが望めます。
術後の合併症リスクが低い
鉗子の動きは緻密であり正確です。病変部に的確なアプローチができるため、組織損傷や合併症のリスクを最小限に抑えることができます。
術医は経験豊かな認定医師が担当
関連学会が推奨するトレーニングを受けた医師のみがダビンチでの手術操作ができます。当院には5名の泌尿器科医師が在籍し、うち2名は十分な経験と実績がある指導医として認定されているプロクター医師です。消化器外科手術も同様です。経験豊かな認定医師が手術操作を実施することで、安心と安全性を保持していきます。
治療費は健康保険適用
当院のダビンチによるロボット支援手術の治療費は原則、健康保険が適用されます。但し、患者さんの病名や年齢、加入保険の種類や入院期間により異なります。詳細につきましてはお問い合わせください。
当院でダヴィンチ手術を受けられる「対象疾患(がん)」
・泌尿器科(前立腺がん、膀胱がん、腎がん、腎盂尿管がん)
・消化器外科(大腸がん)
ロボット支援手術ダビンチでの手術をご希望される方
※「ダビンチ手術を希望」とお伝えください。
【電話:042-464-1511】(代表)
【電話:042-464-4664】(地域医療連携課 直通)
医師紹介
泌尿器科

役職 | ロボット手術センター 長 |
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名前 | 山本 真也 |
出身大学 | 東京医科大学[平成2年卒] |
専門領域 | 泌尿生殖器悪性腫瘍 |
資格 |
医学博士 |
経歴 | |
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1990-2002 | 東京医科大学泌尿器科 |
2002-2004 | 千葉県がんセンター泌尿器科医長 |
2004-2005 | 癌研究会附属病院泌尿器科レジデント |
2005-2007 | がん研究会有明病院泌尿器科(病院名移転改名)医員 |
2007-2012 | 同上医長 |
2012-2018 | 同上副部長 |
2018-2024 | 同上手術担当部長 |
2024.4 | 西東京中央総合病院泌尿器科、ロボット手術センター準備室長 |
2025.11 | 同上ロボット手術センター長 |

名前 | 米岡 祐輔 |
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出身大学 | 香川大学[平成26年卒] |
専門領域 | 泌尿生殖器悪性腫瘍 メンズヘルス |
資格 | 日本泌尿器科学会専門医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 手術支援ロボットda Vinci Certificate(手術免許)取得 泌尿器ロボット da Vinci支援手術プロクター(手術指導医) 泌尿器腹腔鏡技術認定医 身体障害者福祉法指定医 日本救急医学会認定BLSコース修了 日本救急医学会認定ACLSコース修了 がん治療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了 |
経歴 | |
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2014-2020 | NTT東日本関東病院 |
2020-2025 | がん研究会有明病院泌尿器科 副医長 |
2025.4 | 西東京中央総合病院泌尿器科 |

名前 | 布施 洸 |
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出身大学 | 東京医科歯科大学[平成27年卒] |
専門領域 | 排尿障害 尿路結石 女性泌尿器科疾患 |
資格 | 日本泌尿器科学会認定専門医 手術支援ロボット da Vinci Certificate(手術免許)取得 |

名前 | 宇根みなみ |
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出身大学 | 弘前大学[平成30年卒] |
専門領域 | 泌尿生殖器悪性腫瘍 女性泌尿器一般泌尿器科 |
資格 | 日本泌尿器科学会認定専門医 手術支援ロボット da Vinci Certificate(手術免許)取得 身体障害者福祉法指定医 日本救急医学会認定BLSコース修了 日本救急医学会認定ACLSコース修了 日本救急医学会認定ICLSコース修了 日本救急医学会認定ISLSコース修了 がん治療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了 |
経歴 | |
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2018-2020 | 前橋赤十字病院 |
2020-2021 | 都立豊島病院泌尿器科 |
2021-2022 | 都立駒込病院泌尿器科 |
2022-2023 | がん研究会有明病院泌尿器科 |
2023-2024 | 都立駒込病院泌尿器科 |
2024.4 | 西東京中央総合病院泌尿器科 |

役職 | 院長/泌尿器科 部長 |
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名前 | 野田 賢治郎 |
出身大学 | 東京医科大学[平成4年卒] |
専門領域 | 泌尿器科全般 泌尿生殖器悪性腫瘍 |
資格 | 日本泌尿器科学会認定専門医 日本泌尿器科学会認定指導医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 身体障害者福祉法指定医 がん治療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了 |
経歴 | |
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1993-1994 | 東京医科大学病院泌尿器科 |
1994-1995 | 東京医科大学霞ヶ浦病院泌尿器科 |
1995-1996 | 東京医科大学病院泌尿器科 |
1996-1997 | 東京医科大学八王子医療センター泌尿器科 |
1999-2000 | 東京医科大学霞ヶ浦病院泌尿器科 |
2000-2001 | 社会保険蒲田総合病院泌尿器科医長 |
2001-2002 | 東京医科大学病院泌尿器科 |
2002-2004 | 東京医科大学八王子医療センター泌尿器科 |
2004-2005 | 東京医科大学霞ヶ浦病院泌尿器科 |
2005-2009 | 東京医科大学八王子医療センター |
2009.3 | 西東京中央総合病院泌尿器科 |
2022.4 | 同上院長 |