経尿道的前立腺吊り上げ術(Urolift)
経尿道的前立腺吊り上げ術(Urolift:ウロリフト)は前立腺肥大症に対する治療法のひとつです。
治療法
前立腺肥大症に対する治療法は保存治療、薬物治療、手術治療の3つに分類され、経尿道的前立腺吊り上げ術(Urolift:ウロリフト)は手術治療に該当します。
前立腺のなかに小型のインプラントを埋め込み、肥大した前立腺を持ち上げて尿道を広げ、排尿しやすくする治療法です。前立腺組織の切開、加熱、切除が不要な治療法で、体への負担が少ないのが特徴です。
これまでの前立腺肥大症の手術と異なり、性機能を温存できると期待されています。
仕組み
①デリバリーデバイスを経尿道的に標的とする閉塞部位まで挿入します。
②デリバリーシステムから送り出すニードルを介して留置される小型のインプラントによって、閉塞の原因となっている左右の前立腺葉を圧迫し、牽引します。
③システムによる治療は、閉塞した尿道を再拡大することにより、迅速で信頼性の高い症状の緩和を提供します。


特徴
・出血量が少なく、輸血率が極めて低い
・他の手術方法に比し、手術時間(30分以内)、入院期間が短い(3-5日間)
・抗凝固剤(血液さらさら)を術前に中止の必要性がない(全例ではない)
・服薬より迅速な症状改善
・性機能の温存
・数日後に日常生活への復帰
・生活の質の改善
・前立腺肥大症に対する服薬の継続が不要の可能性
・多数の臨床研究論文発表および5年間の臨床データ
・前立腺肥大症の治療の中でも術後カテーテル挿入率が低い
多くみられる合併症
・尿失禁 | ・尿路感染症 | ・排尿困難 |
・排尿痛 | ・排尿時灼熱感 | ・尿意切迫感 |
・尿意制御不能 | ・血尿 | ・骨盤痛 |
・結石付着 |
診療日
月曜~土曜日
前立腺肥大症とは
前立腺は男性にしかない生殖器の一つで、前立腺液といわれる精液の一部を作り、精子に栄養を与えたり、精子を保護する役割を持っています。 前立腺は膀胱の出口で尿道を取り囲んでいます。 このため、前立腺が肥大すると尿道が圧迫されて、排尿に関わるいろいろな症状が出現します。 前立腺肥大症の頻度は、年齢とともに多くなり、50歳から頻度が増加しますが、その原因ははっきりとは解明されていません。
症状
頻尿・・・トイレが近い
夜間頻尿・・・夜、何度もトイレに起きる
排尿遅延・・・尿の出方が悪い(すぐに出ない。時間がかかる)
残尿感・・・終わっても、まだ残っている感じがする
尿勢の低下・・・尿腺が細くちょろちょろと勢いがない

入院期間
当院では3泊4日の入院となります。
◆医療保険が適用され、高額療養費制度のご利用もいただけます。
費用の詳細につきましてはお問合せください。
お問い合せ
何かご不明な点がありましたら下記にご連絡ください。
西東京中央総合病院 042-464-1511(代表) [平日 9:00~17:00] [土曜 9:00~12:30]
|