心臓リハビリテーション
心臓リハビリテーションとは
冠危険因子(高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙・肥満)の改善を目標として、運動療法や食事指導を通して病気に対する正しい知識と、そのための自己管理の方法を習得することです
【目的】
・再発予防
・体力の回復と向上
・生活の質の改善
・健康寿命の延伸
当院で行っている心臓リハビリテーション
・虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)に対する心臓カテーテル治療後の急性期リハビリテーション
・心不全に対するリハビリテーション
・末梢動脈閉塞症などの大血管疾患に対するリハビリテーション
・他院での経皮的冠動脈血行再建術後・冠動脈バイパス術後に対するリハビリテーション
・外来心臓リハビリテーション
※他院から心臓リハビリテーション目的でのご紹介もお受けしています
心臓リハビリテーションプログラム
心臓リハビリテーション指導士の資格を持った循環器内科医・理学療法士が在籍しています
心臓リハビリテーション指導士資格取得者内訳(循環器内科医1名、理学療法士4名)
・医師・看護師をはじめ、管理栄養士・薬剤師・理学療法士など多職種によるチーム医療を提供しています
・心電図・血圧・脈拍・酸素飽和度を確認しながら患者様一人ひとりに合わせた筋力強化訓練や有酸素運動などの運動メニューを提供しています
・退院時に患者様一人ひとりに合わせたご自宅での運動メニューを設定しております
・退院後も適切な負荷量の運動や食事療法を継続し、冠危険因子(高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙・肥満)のコントロールを図ることが、長期的な再発予防に寄与します
外来心臓リハビリテーションをご希望の方へ
STEP1 当院 循環器内科 を受診(紹介状をお持ち方はご持参下さい)
担当医:循環器内科 伊藤 茂樹〔月曜・水曜PM,第1・3・4土曜AM〕
STEP2 リハビリ適応となりましたら、リハビリテーション室で詳しくご説明致します
外来心臓リハビリテーションの日程
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | |
外来リハビリ | 12:00~ 13:00~ |
12:00~ 13:00~ |
AMのみ |
※ご不明点がありましたら、お気軽にお問合せ下さい
お問い合わせ先 | 西東京中央総合病院 地域医療連携課 |
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TEL | 042-464-1511(代表) |
心臓リハビリテーション診療実績
・当院の心臓リハビリテーションは、日本心臓リハビリテーション学会ガイドラインに基づいて行っております
・超急性期心臓リハビリテーションとは、早期離床・運動能力向上をめざし、心臓カテーテル治療による検査・治療の当日から集中治療室でリハビリを開始することです
・心臓カテーテルの治療後、身体の状態が安定し、医師の指示の元、介入を開始します
・退院後は通院型の外来心臓リハビリテーションへ移行し、並行して定期的な心肺運動負荷試験を行っていきます
心肺運動負荷試験(CPX)とは
□ 心臓に負担がかからない安全に動ける範囲を数値で正確にお示しできます
□ 心臓・肺・筋の機能を同時に測定する検査です
□ 自転車を漕ぎながらペダルが重くなっていきます
□ 検査結果を元に、どのような運動を、どの程度の強さで行えば良いのかご提案致します
□ ご自宅で行う運動メニューについてサポート致します
□ 循環器内科医立ち合いで行う安心安全な検査です
□ 呼吸の状態を測るため、マスクを装着したら会話はしないように注意しましょう
□ 検査中、体調不良や体力の限界を感じたらすぐに申し出て下さい
※(医療機関の皆様へ)CPXのみのご依頼もお受けしていますのでお待ちしております
CPXの検査日
毎週金曜日 8:45~/9:45~/10:45~
心臓リハビリテーション手帳
□ 心臓リハビリテーションの適応と判断された方へ向けて、当院が作成した『心臓リハビリテーション手帳』をお渡ししています
□ 心臓リハビリテーション手帳では、病気のこと・日常生活に関すること・薬・食事・運動といった、ご自身の身体を管理するために知っていただきたい内容をご紹介しています
□ 自分自身のことを知るためにも血圧・運動内容・食事内容を毎日継続して記録していただきます
心臓リハビリテーション手帳
心臓リハビリテーションに係る学会実績
国内学会実績(直近5年間) 19件
海外学会実績 1件
心臓リハビリテーションQ&A
Q1 退院後も運動するよう言われたのですが、手術後に運動することは安全なのですか?
(A1) 安静にしていることより適切な運動をすることが大切です。適切な負荷量は患者様の生活や体力に合わせてリハビリ担当者よりお伝え致します。当院で心リハを行っている方へ当院オリジナルの手帳を配布しています。手帳には、ご自身の日々の運動メニューや体調などを記載できるようになっており、外来リハビリの際に確認を致します。
Q2 心臓の治療後は今まで通り生活して良いですか?
(A2) リハビリ担当者より入院前の生活状況をお聞きし、負担がかかるようであれば工夫点などをご提案致します。心肺運動負荷試験(CPX)という検査をすると安全に動ける範囲をお示しできるため、検査を受けることをお勧めしています。
Q3 狭心症でカテーテル手術を受けました。カテーテル手術で血のめぐりが良くなったと説明を受けたため治療は無事終了したと思いました。それなのになぜ運動や食事に注意する必要があるのですか?
(A3) カテーテル手術後の最大の目標は再発予防です。再発予防に向けて今回の狭心症の原因であった冠危険因子(高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙・肥満)の改善を目的に入院中から医師・理学療法士・管理栄養士・薬剤師・看護師など多職種より、それぞれ専門分野のアドバイス致します。
Q4 退院後、外来でもリハビリに通うように言われました。私1人でも運動はできるのに必ず通わなければいけないのですか?
(A4) 運動はすればするほど良いかというとそういうわけでもありません。ご自身の体力に合わせた適切な負荷量と頻度が大切です。外来で通院された際に、ご自宅での運動メニューについて確認やご提案を致します。ご自宅で行うお1人での運動と外来での心臓リハビリテーションを並行して行うことが、長期的な再発予防に寄与し予後の安定につながります。
Q5 CPXとはどのような検査ですか?
(A5) 心臓・肺・筋の機能を同時に測定する検査です。自転車を漕ぎながらペダルが重くなっていきます。この検査をすると、心臓に負担のかからない安全に動ける範囲を、数値で正確にお示しすることができます。
Q6 心臓リハビリはどの程度続ければ良いですか?
(A6) 出来る限り続けてください。残念ながら現行の日本の医療制度では、保険適応は心臓リハビリ開始日から150日と制限されています。そのため来院してのリハビリと並行してご自宅などでご自身のみでも行えることを目指しています。外来リハビリの期間内でご自身の適切な運動の負荷量を覚え、150日以降はその負荷量を目安にご自宅やジムなどの運動施設で運動を続けてください。
Q7 体力がついたら心臓リハビリは終わりで良いですか?
(A7) 運動は心臓リハビリの手段の1つです。心臓病になった方は手術後に運動療法や食事指導を通して冠危険因子(高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙・肥満)を改善することで再発予防に寄与するため可能な限り続けることを推奨しています。
Q8 外来での心臓リハビリはどの程度の頻度で通えば良いですか?
(A8) 現在通っている方は週1回程度の頻度が多いです。退院直後で体力や生活に自信のない方は週2回程度通うことをお勧めしています。適切な負荷量の運動をお1人でも続けることができればリハビリ終了に向けて2週に1回など頻度を減らしていく場合もあります。
※ご不明点がありましたら、お気軽にお問合せ下さい
お問い合わせ先 | 西東京中央総合病院 地域医療連携課 |
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TEL | 042-464-1511(代表) |