内視鏡治療について
内視鏡的治療
早期がんに対して行われている内視鏡治療は、開腹手術に比べて入院日数が短期間ですみ、また患者様への負担も軽くできるため、従来の外科治療に代わる新しい治療法として注目されています。
口から肛門までの食物が通る管を消化管といいます。全長は約9メートルにもなります。食物は食道、胃、小腸、大腸などを通って消化、吸収されます。この消化管に発生するがんが消化管がんです。消化管がんには、食道がん、胃がん、大腸がんなどがあります。消化管がんは、検査法の進歩により早期で見つかるケースも増えてきました。
内視鏡を使った治療法には、スネアと呼ばれる金属の輪を病変部に引っ掛け、高周波電流を流して切り取る方法(内視鏡的粘膜切除術;Endoscopic mucosal resection:EMR)や、専用の処置具を使ってより大きな病変を切り取る方法(内視鏡的粘膜下層はく離術;Endoscopic submucosal dissection: ESD)が行われます。
内視鏡による消化器がんの治療は、開腹手術に比べおなかに傷がつかず、臓器を残すことができる、入院期間が短くてすむなど患者さんにとって体にやさしく経済的にも負担が軽い治療法で、当院ではおすすめしています。